

リーディングは、他のスキルとは違い子どもの自立学習を促します。子どもが自信を持って抵抗なくリーディングに取り組めるようにしてあげることは、とても価値のあることだといえるでしょう。
しかし子どもたちの多くは文字を目にしたとき、何よりも大きな不安を抱きます。読めるようになるまでのプロセスの大半は、「読める」という自信を身につけることです。子どもが自信を持ってリーディングに取り組めるよう、シンプルで簡単な Pre-reading アクティビティを通して余分なストレスを与えずに言葉やお話を導入してあげましょう。
次に紹介する Pre-reading アクティビティは、Story Street のような内容が充実したお話を読む前に取り入れるとよいでしょう。
ABCD Search!
子どもたちを教室の一方に立たせ、反対側には本を置いておきます。 The Alphabet Song を流し、子どもたちは音楽に合わせて歌を歌います。適当なところで音楽を止め、子どもたちは The Alphabet Song で歌った次の文字で始まる単語を、本の中からできるだけたくさん探し出します。
例えば子どもたちが "A, B, C, D, E, F..." と歌ったところで音楽を止めたとしましょう。次に言うはずの文字は G ですから、子どもたちは本の中から G で始まる単語を探し出すのです。子どもたちに G で始まる単語をホワイトボードにリストアップするのを手伝ってもらうのも良いでしょう(チームで競い合うのも良いですが、競い合う要素が入っていなくても十分楽しめます)。同様にして、再び音楽を流し、止め、次の文字で始まる単語を探し出します。このアクティビティが終わる頃にはボードに書き出した単語になじんでいるでしょうし、本そのものに何度も目を通していることになります。
Yes! No!
Yes と書いた紙を教室の片側に、反対側には No と書いた紙を掲示します。子どもたちは真ん中に立ちます。例として、Story Street Step 1 のPlaying with Pip を使って説明しましょう。
1ページずつ見せ、絵について Is this Jojo? Is she eating? Is this Mouse? Is he eating a banana? など Yes / No で答えられる質問します。子どもたちは質問に対して、正しいと思う答えの紙が貼ってある方に移動します。移動するだけでなく、文章で答えさせるようにするのも良いでしょう。ただしこれはあくまで Pre-reading アクティビティであって、子どもたちをテストしているわけではありません。ですがこのようにしてお話の中で何が起こるのかをある程度紹介しておくと、子どもたちは安心して自分が知っていることに自信をもち、またお話にも興味を持って臨むことができるのです。
What's in the news?
英字新聞を読んでいるフリをします。興味や期待をあおるよう、何秒かおきに子どもたちの方を覗き見ます。子どもたちには "I'm reading the newspaper!" と言い、"Do you want to read the newspaper?" と聞いてみましょう。
子どもたちを小さなグループに分け、グループにつき新聞を1ページ渡します。その日読む予定の本によく出てくる単語(can, look, go など)の中からひとつをボードに書いて全員で確認し、"Can you find this word in the newspaper? Please circle the word as many times as you can!" と指示を出します。もちろん〇でなくても、下線やハイライトなどの印でも構いません。そうして数分間新聞にくまなく目を通す時間を与えます。時間がきたら、グループごとにいくつ○をつけられたか数えます。同じ新聞を取っておいて、別の時間に別の単語を探すときに再利用(違いが分かるよう異なる色のペンや蛍光ペンを使ってください)することもできます。
子どもたちは英字新聞を眺めたり「読んだり」するのを楽しんでくれます。このような Pre-reading アクティビティを行ってからその日の本を読むと、子どもたちも容易に単語を特定できるようになります―なんと言っても、英字新聞からすでに何度もその単語を探し出しているのですから!
Pre-reading アクティビティを上手に活用できれば、子どもたちは様々な状況や文脈の中でその単語を目にし、興味をひきつけられながらお話にも徐々になじんでいくことができます。難しいものを考える必要はありません。シンプルかつ楽しく、活発にできるものにしましょう。
最後に、いつも心に留めておきたいDr. Seussの言葉を皆さんに。
“The more that you read, the more things you will know. The more that you learn, the more places you'll go.” - Dr. Seuss
デヴォン・タガード
Super Simple Learning を主宰する傍ら、Super Simple Songs 制作にも携わる。Kids English Education Project(K.E.E.P) オーガナイザー。16年にわたる児童英語教育(ESL/EFL)経験を生かし、子どもたちはもちろん教師自身が自信をもって教育に取り組めるよう支援している。