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■アリーダ・クラウス シンプルなアクティビティ

  • キッズE-リンク アーカイブ
  • at 2009/4/03

"Teaching Made Simple" が、今年のピアソン・ロングマン キッズ・ツアーのテーマでした。これは私たち教師にとって、レッスンプランニング、そして実際のティーチングにおいても常に念頭に置いておくべき信条でしょう。そしてそれを裏付けるかのような、心強い味方も大勢います。歴史上の偉人たちも、私たちに同じことを思い起こさせてくれます。アインシュタインは "Everything should be made as simple as possible. (何事も可能な限り簡素にあるべきだ)" と、そしてダ・ヴィンチは "Simplicity is the ultimate sophistication. (簡素であることは精巧の極みでもある)" と述べています。

もし SuperKids をお使いの先生であればすでにお気づきかとは思いますが、授業にかかる物事を簡潔にするひとつのポイントは、現場で教えていらっしゃる先生方のことを考慮して書かれているテキストを使用することです。先生がすることは、指導書で提案されている授業案に目を通し、ご自身のクラスにもっとも合うアクティビティを選ぶ、ということだけです。でも一教師である私自身、どんなに一生懸命頑張っても、どんなに入念に授業案を作ったとしても、時に十分な時間を準備に割けないまま授業に臨まなければならないことがある、ということは承知しています。みなさんもそのような経験をお持ちではないでしょうか?

さて、成長するにつれて私はしばしば "Keep It Simple Stupid." というフレーズを耳にしてきました。これは、物事を必要以上に複雑にしてしまっている自分自身への戒めとしての言葉です。そこで、常に良い授業を提供できる教師であるために、でも準備などで自分自身に負荷がかかりすぎることのないアクティビティを集めるに至りました。これらは私の KISS (Keep It Simple Stupid) アクティビティです。どれひとつとして目新しいものはありませんが、どのクラスでもお目にかかるお馴染みのアクティビティでも授業内容にそった、また子どもたちの興味も持続させることができるような手の加え方をご紹介しましょう。

これからご紹介するKISSアクティビティを、より簡潔なものにしたいのであれば、以下のリンクから SuperKids の生徒用カードをダウンロードして使うことをお勧めします。A4用紙に印刷して使うだけですが、もしご不明な点があれば、aleda.jp@pearson.com までご連絡ください。

SuperKids 生徒用カードをダウンロード!

KISS vocabulary activity – Say It Bingo
ボキャブラリーは、言葉を学ぶ子どもたちにとって最も大切なものであると私は思っています。英単語をどれだけ多く学んでも、「覚え過ぎ」ということはありません。日本語がそうであるように、自然と口から出てくるようになるまで何度でもその言葉に触れさせてあげることが大切なのです。そのためには、リスニングとスピーキングの両面から練習できるようにしてあげなければなりません。ここでご紹介する私のKISSアクティビティは、Say It Bingo です。一体どうしてKISSアクティビティなのか、というと、いちいちビンゴカードを作るのではなく、先ほどの生徒用カードを活用するからです。

子どもたちには各自、9枚のカードを持たせます。しっかりカードをきってからタテ3列、ヨコ3列に並べさせます。これで各自異なるビンゴシートを持っているのと同じ状態になりますね。カードが読まれたら、子どもたちは自分のカードを裏返します。誰かビンゴになったところで私は必ず、"What's your Bingo?" と尋ねます。子どもたちはビンゴになった列からひとつ(あるいは2つでも、または3つ全てでも!)言わなければなりません。

バリエーション
1 子どもたちに、カードの裏側にその単語(あるいはフレーズ)を書かせます。そうすることで子どもたちは、カードをひっくり返して絵を確認する代わりに読む練習ができます。

2 一番シンプルなのは3つのカードを揃えるだけのビンゴですが、もう少し長く続けたいのであれば Double Bingo にするとよいでしょう。タテヨコナナメ、どこでも2列揃ったらビンゴです。

3 クリスマスには、Cビンゴをします。お分かりでしょうか、Cの形にビンゴを揃えた子どもが勝ちです。例を見てください。HやL、T、Xビンゴなどにすることもできますよ。

 

4 時には "You Say It Bingo" をすることもあります。子どもたち自身が順番に、ひとつカードを選んで読み上げます(その単語でも、その単語を文型にあてはめた形でも構いません)。他の子どもたちはそれを聞いて、自分のカードを裏返します。

KISS dialog activity – Change
子どもたちは機能的な会話例を、自然なイントネーションでジェスチャーも交えながら練習する必要があります。このアクティビティでも先ほどの生徒用カードを使いますが、今回は例文の中で置き換える対象のアイテムとして使います。

子どもたちは図のように、同心円を作って並びます。内側の円も外側の円も、子どもの人数は同数です。内側と外側の円で向かい合った者同士がペアを組みます。外側の円にいる子どもだけにカードを渡します。先生の "Go." という合図で、ペアごと例文を練習します。その際に、持っているカードを例文の単語と置き換えてジェスチャーもつけ、パートナーにカードを渡します。ほとんどのペアがカードの受け渡しを終えた頃合を見計らって、"Change!" と指示します。外側の子どもたちだけが左にひとつずれると、新しいペアができますね。さきほどと同様に例文を練習しますが、今回は内側の円にいる子どもたちがカードを持った状態でスタートです。

KISS verb practice activity – Teacher Says
動詞を学ぶのには、子どもたちに自然な形で指示文になじませてあげるのがよいですね。このアクティビティは Simon Says のように進めます。でも、命令形で指示された場合には動作をしてはいけない、というものです。動作をするのは、丁寧な指示文の場合のみ、例えば "Stand up." と言われたら動作をせず、"Could you stand up, please." と言われたら動作をするのです。"Could you …" の他にも、"Would you …"、"Why don't you …?"、"Do you think you could …"、さらには "Let's …" などを使って練習するのもよいですね。

子どもたちがある程度慣れてきたら、指示に対して動作とともに言葉でも反応するようにしてあげるのはどうでしょう。例えば、Yes, I can. / No, Sorry. や、Sure. / I can't. Sorry.、No problem. / No way! などでもよいですね。

KISS review activity – Random Numbers
復習用アクティビティでは、既習の単語やフレーズを今まで練習してきたものとは異なる文脈を使って練習することで、ただの暗記から子どもたち自身の言葉として定着させることができます。テキストにある復習用アクティビティは、番号がふられていて順番に練習するタイプのものが多いですね。順番通りに進める代わりに、サイコロを使ってみましょう。ペア同士順番を決めてサイコロをふり、出た目と同じ番号のものから練習していきます。サイコロがなくても大丈夫。子どもたち自身の「指」を使いましょう。じゃんけんの要領で、合図とともに各自0、1、2、もしくは3本の指(これは復習用アクティビティの設問が6問の場合です。ペアで行うと、1~6全ての番号がカバーできるのはお分かりでしょうか)を出します。ペア同士で指の本数を足し、その数と合う番号の問題を練習します。

ここまでで4つのKeep It Simple Stupid アクティビティをご紹介しました。これらは私の生徒たちも大好きで、かつ準備時間も大幅に軽減してくれるものばかりです。これが皆さんの授業で、少しでもお役に立つことを祈っています。他のKISSアクティビティに興味がある先生がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。

最後に一言だけ。Teaching can be simple!

 

アリーダ・クラウス

JALT(全国語学教育学会) Teaching Children Special  Interest Groupの設立メンバーであり、SuperKidsSuperTotsLongman Children's Picture Dictionaryの共著者でもある。20年以上にわたって児童英語教育に携わり、世界各国で教師対象の研修やトレーニングを行う。近年では大学でも、児童英語教師を志す学生の指導にあたっている。